こんにちは。ピクトリンク事業部の古川です。
前回に引き続き、フリュー主催の勉強会を開催しましたのでご報告します。
京都Devかふぇ#4 〜レガシーシステム考古学〜 {.event_title}
今回も合計で約30名とたくさんの方々にご参加頂きました!
今回はモバイルなどといった特定の分野を選択するのではなく、エンジニアだったら通る(かもしれない)分野での開催となりました。
参加募集のconnpassに記載の説明文は、弊社メンバーが村上春樹風に執筆しました。
ぜひご一読ください。
テーマは レガシーシステム考古学 です。 このような場面に、覚えはありませんか。 ずっと運用され続けてきた秘伝のコード。正しい仕様はわからず、コードを書いた人はもう居ない。 「やれやれ。またぞろ、いにしえの文書(ドキュメント)とにらめっこか」 また別のコードでは、その仕様に至った意図がわからなくて頭を抱える。 「これは修正しても構わないのか? この難解な実装に意味はあるのか? やむをえない。膨大な資料の海に潜るしかないか……」 「Android1.6に対応したい? 正気か……? いま、2018年だぞ。」 「このライブラリ、不安定なんだけど使うしかないんだよなぁ。唯一メンテナンスができた田中さん、先月辞めちゃったけど。」 どうでしょうか。細部は違えど、覚えのあるレガシーシステムエピソードではないでしょうか。 でも、レガシーシステム自体が悪、罪ありき、というわけではないのです。 これまで業務を支えてきた、頼れる先輩なのです。 流行り廃り、機材や要求水準の変化とともに「レガシー」化してしまっただけで、できる限り、今後もうまくやっていきたいわけです。 ときには「全部書き直してやりたい!!」と思うことも無いではないですが、まあそこはそれ。 ということで! 京都Devかふぇ第4回目は、そういったつらみにぶち当たったときの工夫、そもそもつらみをおこさないための工夫を共有して、レガシー先輩とうまく付き合えるようになりたい回です。 ・古文書を読み解いてわかったことをいかに残すか ・次に同じことを起こさないためにどうしているか ・つらみにまつわる奮闘記 そういった、みんなの'工夫してきたきろく'を、積み重ねた人類史の重みとともに共有しましょう!
勉強会の様子
15分枠
トップバッターは、弊社でプリントシール機の開発をしている田村より発表しました!
長年運用されてきた自前のライブラリにおける課題と、それに対するプルリクを活用した改善の取り組みについての発表でした。
私自身、非常に有益で「なるほどー!」と思う内容が多かったです!
レガシーコードとの戦いの軌跡 from Katsuhiko Tamura
2番手は@mitsuharu_e 様より「iPhone OSアプリ開発の昔話」です。
脱獄(Jailbreak)など、懐かしい単語が並んで楽しい発表でした!
iOS(iPhone OS)が辿ってきた歴史を改めて確認でき、iPhoneの成長を感じられる発表でした。
3番手は @cs_sonar 様より「物理サーバーを運用してきたという話」です。
物理サーバーを運営してきたことによる経験や、クラウドへ移行した利点を発表いただきました。
懐かしのサーバールームを思い出して色々な感情が湧いてきました。
LT大会
1人目は @fmty 様より「レガシーなコミュニケーションツール」です。
私自信、色々と思うところがありリアクションに困りました。。
こうやって世界を良くしていく活動には感銘します!
2番手は@takey様の「VB6.0との闘い方」です。
VB6.0は20年前に出たバージョンですので、その古いものといかに付き合うか、色々な工夫が見られました。
3番手は@mkashima 様より「Windows95の思い出」です。
(写真もスライドも手元にございませんでした!大変申し訳ございません!!!)
懐かしのWindows95のゲームが出てきて「うおぉぉ」となりました。
また、MacでWindows95が動かせられるアプリも紹介され、とてもおもしろい内容でした!
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最後は@natsutan 様の「なぜFPGAの人は日付フォルダーでバージョン管理をするのか」です。
深い歴史の中で生まれた「レガシーとのお付き合い」だなぁと感じ、面白い内容でした!
まとめ
今回は特定の分野に限った技術分野ではなく、エンジニアであれば誰もが通るであろう「レガシーシステム」についての勉強会でした。
そのため、多様な分野の方々が集ってくださり、懇親会も非常に盛り上がっていたのが印象的です。
また、これまでは弊社サービスのピクトリンクに関わるメンバーばかりでしたが、初めて他部署のメンバーも参加してくれ、とても楽しんでくれました!
本勉強会も、今まで以上にもっともっと盛り上げていきたいと思っております。