はじめに
こんにちは。
ピクトリンク事業部でモバイルアプリ開発を担当している西村です🧑💻
今回はスプリントレビューの改善についておはなししたいと思います!
スプリントレビューとは
スプリントレビューは簡単に言うと一定期間中に開発したものを関係者に見てもらってフィードバックをもらうイベントです。
スクラムというアジャイル開発のフレームワークの1つにおいて使用されるイベントのため、
スクラムの経験がない方は馴染みがない言葉かもしれません。
以下のようなサイクルを回すことで、よりユーザー価値の高い製品を提供できるようにしていきます!
今までどのようなスプリントレビューを行っていたのか
基本的にどのチームも以下のような形で行なっておりました。
- 開発者が画面共有を行い、実装した機能のデモを行う
- デモが終わった後に関係者はフィードバックをする
- フィードバックは口頭またはSlackのチャンネルに書き込む
- 口頭の場合でも議事録としてSlackに同じ内容を書記が記載する
特にやりにくさ等は感じていなかったのですが、振り返りの場で現状のスプリントレビューではフィードバックしても流されてしまっていることがあるという指摘を受けて改善しようという話になりました。
どのような改善をしたか
問題に対して3つの改善案があがりました。
- スプリントレビューを始める前にスプリントレビューでの姿勢について話す
- フィードバックに対してまずは受け止める
- フィードバックに対してリアルタイムでリアクションをするようにする
それぞれ具体的にどのような改善を行なったのかご説明していきます!
1.スプリントレビューを始める前にスプリントレビューでの姿勢について話す
スプリントレビューの最初に以下のスライドの文言を読み上げるようにしました!
デモを始める前にスプリントレビューとはどういったイベントかを説明し、
デモをする側はしっかりフィードバックを受け止めるような記載があります👀
小さなことではあるのですが、スプリントレビュー参加者全員が初心に戻って気持ちよく参加できるようにする取り組みです!
2.フィードバックに対してまずは受け止める
こちらは普段の受け答え方を変えていこうといった試みです。
現状だと何かフィードバックをもらっても
「他の機能の方が優先度が高いから対応するのは難しそう」
「今回のデモの範囲外なので、、、」
のように対応できない事実はあるのですが、フィードバックを歓迎していないような発言になってしまっておりました。。。
まずは「フィードバックありがとうございます!」といった感謝から始めることであったり、「今回は対応するのは難しいかもしれませんが、すごく良いご意見だったので今後の開発に入れれそうか検討してみます!」のように前向きに受け止めているようなコメントをするよう心がけるようにしました!
3.フィードバックに対してリアルタイムでリアクションをするようにする
フィードバックに対してリアクションがなければ今後も話しづらいだろうという話になり、どのようなツールを使ったらいいのか話し合いました。
その中でオンラインホワイトボードのmiroが使い勝手がいいという話になったのでmiroをスプリントレビューで使用する流れとなりました!
miroにはリアクション機能があり、絵文字をタップすると以下のようにリアルタイムな反応が返せます!
フィードバック中にこの機能を使用することでみんな反応してくれるんだなと感じることができます!
改善後の効果について
3つの改善案全てが効果があったと感じたのですが、miroのリアルタイムでのリアクション機能が一番効果があったんじゃないかなと感じております🤔
リアクションが分かりやすい以外にも様々な良い部分があったのでまとめてみます。
- 全員分のリアクションがすぐ反映されるので、反応していることがすぐに伝わる
- KANBANもmiroで運用している状況だったため、スプリント毎に情報が集約されて見やすくなった
- どれだけの意見が集まったか、誰が発言していたかがぱっと見で分かるようになった
- 付箋を使用することで意見や感想が言いやすくなった
- 付箋を色分けすることでどのような意見なのかが文章を読まなくても分かる
以下の画像はフィードバックをいただいた際のやりとりの例になるのですが、
付箋を使うことですごく見やすいやりとりになったなと感じました!
最後に
今回はスプリントレビューの改善についてお話ししました!
少しの改善でスプリントレビュー中の雰囲気はかなり良くなりましたし、
フィードバックしやすい環境になってチームメンバー全員が手応えを感じておりました。
スプリントレビューに限らず、普段の業務にホワイトボードツールを使用したり、
リアクションを積極的に取ることでコミュニケーションが促進されるので試してみてはいかがでしょうか!