巷で噂のIntelliJ IDEA。便利なIDEを日本語化してもっと便利に使おう!と思いやってみました。
Pleiadesは(おそらく)日本で一番普及しているeclipseのディストリビューションで、バイトコード書き換えによる動的アスペクト翻訳!が特徴です。
動的アスペクト翻訳は実行時にメモリ上の単語を別の単語に書き換えており、読書に例えると異国の本を読むための「翻訳メガネ」のような素敵なものです。
素のIDEA。英語が目に刺さります。
必要なファイルをコピーする
筆者の作業環境に(たまたま)インストールされていたeclipse4.2のpleiades版から必要なファイルをIDEAにコピーします。
このディレクトリを
[PLEIADES_HOME]\eclipse\dropins\MergeDoc\eclipse\plugins\jp.sourceforge.mergedoc.pleiades
ここにコピーします。
[IDEA_HOME]\plugins
IDEAの起動設定を変更
下記の起動設定ファイルをお好みのエディタで開きます。
[IDEA_HOME]\bin\idea.exe.vmoptions
一番下にVMオプションのjavaagent設定を追加し、先ほどコピーしたpleiades.jarを指定します。
idea.exe.vmoptions
-Xms128m -Xmx512m -XX:MaxPermSize=250m -XX:ReservedCodeCacheSize=64m -ea -javaagent:../plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
javaagentは、Javaの実行環境がプログラムをファイルシステムから読み込む際に使用できる拡張ポイントです。
これを使ってクラスローディングのタイミングでバイトコードを操作する事が可能で、pleiadesのヒミツはこのあたりにあるようです。
これでIDEAを起動してみましょう
お見事!しっかり日本語になっている!目に優しいですね。
、、、、しかし、英語のままになっている箇所も多いです。。
これはpleaidesの辞書がeclipse用なので、eclipseに無い単語は訳せずそのまま表示されてしまっているようです。
オレオレ辞書を追加してみる
では、IDEAに合わせた単語の訳を追加してみましょう。
[IDEA_HOME]\plugins\jp.sourceforge.mergedoc.pleiades\conf\additions\_readme.txt
によると、additionsディレクトリにある*.propertiesファイルにお好みの訳を追加できるようです。
まずShift_JISでプロパティファイル形式な辞書ファイルを作ります。
idea.native(ファイル名は何でも良い)
Analyze\ Stacktrace...=スタックトレースを分析...
左が英語、右が対応する日本語です。
このファイルをunicodeエンコーディングし、propertieファイルを作成します。
DosPrompt>native2ascii idea.native idea.propertie
エンコーディングされた辞書ファイルidea.propertieがadditionsに作成されます。
これでIDEAを起動してみましょう
![][4]
お!訳した語が追加されてますね!
ちなみに、起動オプションに=enabled.not.found.log を追加
idea.exe.vmoptions
-javaagent:../plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar=enabled.not.found.log
これで起動すると
[IDEA_HOME]\bin\configuration\jp.sourceforge.mergedoc.pleiades\translation-notfound.properties
が作成されます。これは訳せなかった単語のリストなので
これを基に翻訳すると色々捗りそうです。。。。たくさんありますねー(・・)
日宇