FURYU Tech Blog - フリュー株式会社

フリュー株式会社の開発者が技術情報を発信するブログです。

あいちゃれ2015ファイナルに参加しました

初めまして、フリューの荒木と申します。 私は「ピクトリンク」というアプリのAndroid版を開発しています。 今回が初投稿ですが、これからも投稿していきたいと思いますので、よろしくお願いします!

「あいちゃれ」とは?

 立命館大学びわこ・くさつキャンパスで2011年から毎年開催されている学生エントリーのソフトウェアコンテストです。 学生らしい自由な発想のソフトウェアが数多く発表されます。中にはハードウェアを持ってくる学生もいます。 今年も高校版・大学版が同時開催だったので、非常に多くの人が集まりました。

 実は、私も2013・2014年のあいちゃれに学生として参加していました。 そのときに、協賛企業賞をもらったのがきっかけで、弊社のことを知りました。 その縁があってフリューに入社し、今回は企業側として参加するというちょっと不思議な立場になっています。

気になった発表

 今年のあいちゃれは昨年と同じくブースとステージの二つの発表形式で行われました。 本当は自分が聞いた発表を全て紹介したいのですが、ここでは特に気になった発表を紹介します。

ZIZO(大学版フリュー賞を受賞)

 お地蔵さんの前で悩み、たとえば「Aさんに〜してほしい」とスマホで入力すると、 Aさんがそのお地蔵さんの前に近づいた時に「〜したほうがいいんじゃない?」という メッセージがAさんに届きます。この仕掛けによって悩みの間接的な解決を目指すシステムです。 お地蔵さんにはビーコンがついていて、それを利用して誰が近づいているかを検知しているそうです。

 この作品はコンセプトがとても素敵です。 悩みの解決をお地蔵さんに託すことで、もしかしたら解決するかもしれない。 たとえ解決しなかったとしても自分の中の悩みをお地蔵さんに少し背負ってもらえるので、 気持ちが少し楽になる。この発想が非常に柔らかくて優しいと感じました。

写真は、ブース発表のものです。写真の下の方にいるお地蔵さんが悩みを聞いてくれます。

ナガシミ(高校版フリュー賞を受賞)

 自動で情報が流れてくるRSSリーダーです。RSSの情報が一定時間で少しずつスクロールしていくので、 大量の情報を自分で探索する必要がなく、まさに「ナガシミ」することが可能となります。

 コンセプトがしっかりしているのも良かったですが、UIが非常によく作り込まれているのが素晴らしいと思いました。

授賞式の写真です。作品は、https://nagashi.me/ で見ることができます。

ココやん!

 Twitterを解析して、相手が行きたいと思っている場所を見つけてくれるサービスです。 世界中で「行きたい」という言葉と一緒につぶやかれている場所を候補としておき、 解析したい相手のツイートの中から候補の言葉を見つけてきて表示してきてくれるという 仕組みだったと思います。

 人の言葉を解析して、新しい情報を得ようとする取り組みに対して、非常に興味を持ちました。 実際、実装を担当していた学生が楽しそうに話していたのが印象的でした。

ブースの写真です。ポスターも洗練されているように感じます。

Digitower

 iOSで動くパズルゲームアプリです。 点灯している辺と消灯している辺がある四角形のブロックを回転させて、 デジタル表記の数字を作るゲームです。 0~9までの全ての数字を作るまでの時間を競うタイムアタックモードと、 作った数字がスコアになるスコアアタックモードがあるそうです。

 ルールはシンプルですが、ある状態から特定の数字を作るにはどうすればいいか、 数字を同時に作るにはどうしたらいいかなど、非常に奥が深そうなゲームだと思いました。

 写真はないですが、https://twitter.com/digitowerapp でリリースに向けた情報を発信しているようです。 もしAppStoreに出たらやってみたいです。iPhone持ってないので、会社の端末で遊びます!

全体を通した感想

 一昨年・昨年も参加しているので、今回が三回目の参加となりますが、 やはり学生が自由な発想で作ったソフトウェアは見ていて楽しいです。 なにより、学生が楽しそうに発表をしている姿を見られたことが良かったです。 自分の作ったものを楽しそうに語ってくれるのを聞くだけで、こちらも元気をもらえました!

 また、ソフトウェアの種類が非常に豊富だったように感じました。 ゲームだけでも多くの種類がありましたし、他にも観光地のサジェスト、 お土産リクエストアプリ、学園祭の情報アプリ、UI部品のモジュール化ツール、 果てはプログラミング言語までエントリーされていました。 いろんな技術に興味を持った学生たちが社会に出てきて、 もっと世の中が面白くなって欲しいと思うと同時に、自分も何か世界に良い影響を与えらえる ものを作りたいと感じました。

 以上です! 来年も参加します!