FURYU Tech Blog - フリュー株式会社

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この1年の開発組織体制の変更について

この記事は フリューAdvent Calendar 2023 の4日目の記事となります。

はじめに

フリュー株式会社ピクトリンク事業部でエンジニアマネージャをしている佐々木です。 この1年で2度にわたって開発組織体制の変更をしました。今回は、その経緯を書きたいと思います。

当初

22年度までは、開発組織はコンポーネントチームの構成で、スクラム開発の導入と浸透を進めていました。

図1

しかし、ひとつのPBI(プロダクトバックログアイテム)の対応に、サーバサイド・アプリ・フロントエンドの複数のコンポーネントチームが稼働する必要があり、 ひとつのチームで作業が完結するということができませんでした。

また、大規模スクラムであるLeSS(Large Scale Scrum)を試してみることもしましたが、知見不足もあってか、うまく定着させることができませんでした。

23年4月から

コンポーネント(技術領域)を横断する機能開発チームを組成して、ひとつのチームでPBIを完結できるようにしました。

図2

チーム発足当初は混乱期でチームもバタバタしていましたが、サーバサイドエンジニアがフロントエンド業務をするといった技術領域横断の推進などにより、生産性は徐々に右肩上がりとなりました。

また、前体制の途中から専任のスクラムマスターを社外から招聘してスクラム開発の啓発を進めていたこともあり、エンジニアがプロダクトに対して関心を持って業務を行うようになりました。

個人の所感ではありますが、プロダクトに対しての議論がより活発になったと感じています。

23年10月から

前回の変更からまだ半年という段階ではありましたが、再度の体制変更を行いました。

図3

タックマンモデルなどの考え方からすると、まだ成熟していなかった機能開発チームに対して変更を加えるのはアンチパターンだったかと思います。

ただ、今後の事業戦略の実行のためには、このタイミングで機能開発チームが2つ必要だった、というのが主な理由であり、そう決断させてもらいました。

この体制変更が吉と出るのか結果はまだわかりませんが、私自身としては良い結果につながると信じています。