FURYU Tech Blog - フリュー株式会社

フリュー株式会社の開発者が技術情報を発信するブログです。

AI…とりあえず高画質化ツールを入れてみた、という話

はじめに

この記事はフリューAdvent Calendar 2022の9日目の記事となります。

こんにちは!フリュー株式会社スマートフォンゲーム部で
デザイナー/アートディレクターをしているy_togoと申します。
制作現場のデザイナーが高画質化ツールを仕事に使ってみた、
というお話をしようと思います。
私自身、開発者…というわけではないので
「何言ってんだこいつ」なことがあると思いますが、
お付き合いのほど、よろしくお願いします!

弊社スマートフォンゲーム部(以下SG)では、
いわゆる「乙女ゲーム(シナリオ型)」と呼ばれるタイプのアプリゲームを幾つか運営しています。

こんな風にイケメンが出てきてお話を読み進めていくゲームです。

SGのデザイナー達は日々、イケメンに囲まれつつ、アプリ上の「目に映る絵」(ほぼ全て)を制作しております。
お時間あったら、ぜひ触ってみてやってください。
フリュー恋愛ゲームシリーズ(フリュ恋) 👈

画像サイズ(解像度)に四苦八苦

さてさて…突然ですが、
SGのこのアプリ、ユーザーさんが一番記憶に残るものってなんでしょうか?

ずばり✨「キャラ」✨です(乙女ゲーですから)
見た目大事…ではないですが、一番覚えてますよね。
      
このキャラ絵、大事なキャラ絵なんですが………
「元素材の画像が現行のスマートフォンの画面表示(解像度)に合わなくなる」 という弊害が起こってきてしまいました。
(弊社のコンテンツが長寿故もあります。続けられるのはありがたいことです)

なのでモノによっては、ボケてしまったり、作り直したりが発生。。
(そしてユーザーさんに指摘を受けたりもしました)

「あーあ…拡大しても劣化しなければなぁ…」
画像を扱う者にとって、画像拡大=荒くなる はしょうがない。
まさしく 越えられない壁 でした。

AI高画質化ツール「Upscayl」と出会う

少し話が逸れますが、昨今、巷を騒がせている「AIを使っての画像制作」。
色々なタイプがありますが、企画さんとのやりとりで難しい「イメージ共有の齟齬」を減らしたく、素早く任意の条件を画像生成してくれるAIを仕事に使えないかしらー?と探っていたところ…
AI画像分野に「高画質化ツール」なる存在が幾つかあることを知りました。。。
(そして同部、開発課のN氏に「githubにこんなのあるで」という紹介を受ける)

「Upscayl」 
簡単に言うと画像ファイルをAIで綺麗に拡大してくれるソフト。
※説明によると「Real-ESRGAN / RealSR」というAIモデルを利用し、

指定した画像を綺麗に高解像度化(4倍/16倍に拡大)することができる、だそうな。

★使ってみた★
「Upscayl」を使用↓↓↓
おおおお、大きくなってもきれい!むしろ、肌質、主線感あがってる!👏
↓↓↓味をしめて色々やってみる↓↓↓


このAIモデルについては、詳しく何も語れない私ですが
「なにこれ、すっげー」はわかる。
「画像拡大=荒くなる」は、もはや昔の話なんだな…
「越えられない壁」って、ないんだなと思った。

でも壁は続くよ、どこまでも…

「Upscayl」のおかげで拡大問題をちょびっと改善できるようになった我々ですが、
ここで思った事をすこし。。

レイアウト、色、キャラ絵、各画像スキル・・・
そういうものは日々向上する私達ですが、
最新ツールへのアンテナはイマイチ鈍い部分があります。
(ほんとのところa社のソフトが搭載してくれなければ、なーんにも知らないまま)
技術へのアンテナの貼り具合、特化している人に聞ける繋がり、環境………etc
まだまだ自分たちには乗り越えたい他の壁もあるようです。

また「AIを使って~」 と聞くと、
猫並みに毛を逆立てるデザイナーや絵描きの方もいます。
今回紹介した「AIで綺麗に拡大してくれる」くらいなら、
たぶん誰も怒らないと思いますが、画像生成となると…そうもいきません。

倫理観、道徳感、新ルール…うーん、これは難しい。

でも、自分の中の定説(画像拡大=荒くなる)の観方の角度を変えたら、
ちょっと良いことがありました!ちょびっと嬉しい!

…なので次は……🤔😃
フリューにご期待ください(と宣伝風に終わってみました)

★余談★
最後に「Stable Diffusion」というAIさんに描いていただいた
「可愛い飛ぶ羊のイラスト」
をご覧ください。
※左:y_togo 右:AIさん

可愛い??しかもイラストでって言ったんだけどな。。。