この記事は フリューAdvent Calendar 2022 の25日目の記事となります。
はじめに
フリュー株式会社ピクトリンク事業部でエンジニアマネージャをしている佐々木です。 この1年で取り組んだエンジニアの技術情報の発信(技術発信)について書いていきます。
きっかけ
エンジニアマネージャが集まる打ち合わせの場にて、 ここ数年エンジニア採用が難航しており、何か打ち手はないかという話になりました。 いろいろと現状分析している中で、
- 中途採用の面接時:「フリューさんにエンジニア組織があったんですね」
- 中途入社の社員から:「(入社してみたら)意外とちゃんと(技術的な取り組みを)やれてるじゃないですか」
というお言葉をいただくことがあり、まずは社外に(何でも良いので)技術発信を推進していかないとならないんだなあ・・という認識となったのがきっかけと言えるかなと。
上期の取り組み
推進するのであれば評価に直結させるのが効果があるだろうという発想で、 どの程度の技術発信をしたら評価する(目標を達成したとみなす)のか、目標設定のガイドラインを作成してみることにしました。 (※期初(4月)に目標を設定し、期末(9月)に目標の達成度を評価する)
目標設定のガイドライン
いざガイドラインを考えていくと、なかなか難しかったです。
- 例えば半年でQiitaに1件投稿したら充分なのか?2件?3件?
- それって新人とベテランでは、要求されるレベルは異なるのでは?
- 記事のテーマによっては、簡単に書けちゃうのもあるよね?
といったように、どの程度の発信をすると達成とみなすべきかがピンときませんでした。 ただ、その検討に時間を使っても結局はキメの問題になるだろうなと思い「まずはやってみる」のマインドで、下記のようなガイドラインを作成してみました。
ガイドライン
持ち点表
ポイントは以下です。
- 評価軸は職位(ベテラン〜新人)と発信媒体
- 記事投稿だけでなく、技術系のイベント登壇も評価対象
- Qiitaの記事1件投稿を基準(=1pt)として、他項目を重み付け ※重みはほぼ佐々木の主観
- 記事の質(テーマ選択等)はピンキリなので、佐々木が判断
- 例えば、何らかの技術のチュートリアルをなぞっただけの記事は評価対象外など
- 投稿数が多いとボトルネックになる懸念があったが「まずはやってみる」
- 例えば、新人であれば6ptで達成となるので、Qiitaの記事6件の投稿で目標達成となる、といった感じ
結果
目標設定者が全体の10%程度
にとどまり、想定していたよりだいぶ少ない結果となりました。(目標設定する/しないは個人の裁量に委ねていました)
この結果を受けて振り返りをしたところ、以下のような課題が見えてきました。
- 採用につながることを目的としておいたため、自身の記事が拙いと良くないのではないか・対外的なアピールにならないのではないか、といった広報戦略的な点を気にしてしまった
- 評価だけだと動機付けにはならなかった、目的の説明や動機付けが弱かった
下期(10月〜)の取り組み
上期の反省点を活かして、下期は技術発信の取り組みの目的を見直すこととしました。
- 目的をスキルアップに変更
- 自身のナレッジをアウトプットする/言語化することで、より学びを得る
- (将来的には)技術の追究が当然であるという組織風土にしていくため
- エンジニア採用への効果は副次的なものとする(主目的としない)
すると、目標設定した人が50%以上
になり、期末(3月)の結果が非常に楽しみな状態になりました!
さいごに
12/25時点で既に記事投稿数は前期と比ぶべくもないほど多くなっており、非常に嬉しく思っています。 メンバーの記事を読んでいて、技術話って面白いなあと改めて感じています。
また、技術発信をすることが当たり前になってきたら、そのうちやってみたいなあと思っていたアドベントカレンダーを実施することができたことも大変嬉しく思っています。参加してくれたライターの方々に感謝を。また、やりたいなあという私のつぶやきを拾って実行に移してくれた某プロフェッショナルの方に最大の感謝を。