この記事は フリューのカレンダー | Advent Calendar 2023 - Qiitaの25日目の記事となります。
はじめに
フリュー株式会社プリントシール機事業部でエンジニアリングマネージャー(以下EM)をしている伊藤です。ここ2年間で取り組んできた、エンジニアの技術情報の発信について記事を書いてみたいと思います。
技術発信のきっかけ
私がEMを担当する事になったのが2022年でした。 他事業部のEMと定期的に打ち合わせをする中で、全社的にエンジニア採用が難航している事が課題となり、その中の打ち手の1つとして技術発信を考えるようになりました。 丁度一年前に、ピクトリンク事業部でEMをしている佐々木が関連記事を書いておりますので、リンクも確認頂ければと。
これまでの取り組み
採用につなげたい!!
とはいっても、過去に社外に向けて技術発信する事が少なく、まずは「数を発信して行こう」という事になりました。
そこから、以下の媒体で技術発信に取り組んできました。
■社外向け記事
1)Qiita
フリュー株式会社 - Qiita
→技術Tipsなどを中心
2)テックブログ
FURYU Tech Blog - フリュー株式会社
→社内技術や社内情報が中心
3)エンジニアコラム
https://www.furyu.jp/news/2023/11/monoch/
→製品リリースにあわせて記事を投稿、社内技術を一般ユーザー向けに発信
■社外向け動画配信
4)テックチャンネル
FURYU Tech Channel - YouTube
■社外イベントの登壇
5)CEDEC、Developers Summit
https://cedec.cesa.or.jp/2023/session/detail/s642a20761c063
https://cedec.cesa.or.jp/2022/session/detail/138.html
https://event.shoeisha.jp/devsumi/20220721/session/3850
やるだけとはいえ、アカウントの作成ルールや記事のレビューについて運用を整備する必要があり、想像以上に様々な作業がありました。 記事については、数を投稿する事を重視していましたが、社外秘や文章の伝わり易さなどを「どの程度レビューするか?」が悩ましかったです。 現状は、ベテランエンジニア/マネジメント層の2名からレビューをもらえると投稿できるというルールにしています。
これまでの振り返りと認識
年間で40~50件程度の技術発信が出来ており、引き続き継続していきたいと考えています。
メンバーも前向きに取り組んでくれており、心強い限りです。
しかし、これらを継続する為には、エンジニア全員が安定的に発信を行う文化を醸成する必要があると考えています。
今後の展望
安定的に発信を行うために「エンジニアの成長」と「エンジニアの採用」を両立した仕組みにしていきたいと考えています。
具体的には以下の画像のような全体像で、社内の勉強会や交流会を上手く活用して行くイメージです。
例えば部内のLTなどから、他の事業部も巻き込んで活用できる技術に関してはテックチャンネルで共有する。更に社外向けにも展開出来そうなものは社外イベントなどで発表する。左から右の矢印に進むにつれて難易度はあがりますが、影響力も大きく採用にも貢献できる。こういった枠組みの中でエンジニアの成長や採用につなげていけたらよいかと考えています。
最後に
最近の採用面接でテックブログを見て応募して下さった人もいたみたいで、徐々にその効果があらわれている事を実感しています。
また、技術発信を通して、社内では当たり前だと思っていた技術が他の人にとっては目新しい技術だったりする事があり、私自身も色々な気付きを得る事が出来ています。モノ作りをしながら技術発信もする事は一定のモチベーションが必要ですが、メンバーの理解も得ながら我慢強く続けて行きたいと思います。