この記事は フリュー - Qiita Advent Calendar 2024 - Qiitaの25日目の記事となります。
はじめに
皆さん、こんにちは。
プリントシール機事業部の伊藤です。
今回は、技術ブログのレビュー観点について記事を書いてみたいと思います。
これから、積極的に技術発信を推進していきたい!と考えている方の参考になれば幸いです。
少しだけ振り返り
2022年4月から各事業部のエンジニアマネージャーで技術発信を積極的に進めて行く事を決めました。
弊社のテックブログは2024年の1年間で46件(※12/25時点)の記事が投稿されており、ブログ運用を2011年に開始してから最多の投稿数を記録しています。
https://tech.furyu.jp/
評価制度へ反映させる仕組み、技術発信の考え方など、以下の記事を参考にして下さい。
レビュー観点
さて、ここからが本題です。
2022年に技術発信が本格スタートする際に、ベテランエンジニアとマネジメント層の数名で技術ブログのレビュー観点について、整理しました。
ポイントは大きく分けて2つあります。
1.企業の信頼を失墜するものは発信しない。
2.競合が模倣して競争優位性を失う可能性のあるものは発信しない。
プリントシール機事業部の場合を例に具体的に説明していきます。
1.企業の信頼を失墜するもの
・ 著作権/商標権/肖像権などの問題がないか
→著作権/商標権については意図せず侵害をしていないか確認。
肖像権は肖像の利用範囲/期間に契約上の問題が無い事を確認。
・弊社のロゴ規定に準拠しているか
→ブログ内にロゴや社名を使う場合は、弊社で定義されている規定に沿って確認。
・誤字、脱字、誤った情報はないか
→サンプルコードをのせる場合は内容に間違いがないか?
技術情報に誤りが無いか?
・個人情報がないか
・差別的な発言をしていないか
2.競合が模倣して競争優位性を失う可能性のあるもの(〇は開示OK,×はNGor相談)
〇開発体制(進め方、チーム設計)
〇活用しているツール/言語/フレームワーク
〇プリントシール機の主要な部材構成
〇ビジネスモデル
×画像処理などの独自開発している具体的な仕組み
×マーケティング手法
×戦略やKPI
×製品コンセプト
…etc
1に関しては、どの事業でも活用できる観点となりますが、2に関しては事業それぞれの状況に合わせてOK例を明示する事が重要です。 例えば、開発体制など開示するのに微妙なラインは出てくるのですが、その点は弊社の魅力だったりするので現時点はOK例にしています。また、弊社のIRで戦略的に開示している内容もOK例としています。
具体的な運用
投稿したい人が記事を下書き投稿した後にレビュー依頼を行い、「課長以上のマネジメント層」「ベテランエンジニア」の2名からOKを貰う事をルールにしています。マネジメント層は主に、前述した観点を元に記事をチェックします。ベテランエンジニアは記事自体に誤った情報が無いか?エンジニア視点で内容が分かり易いか?等をチェックしています。
さいごに
冒頭でも触れた通り、2024年は過去と比較して最多の投稿数となりました。
技術ブログに対してどこまでレビューをするのか?という議論はあるかと思いますが、一番大事なのは一定のルールを設ける事によりメンバーが安心して発信出来る事かと思います。
閲覧数も上昇しており、徐々にではありますが採用活動のシーンでも効果が出始めているので、今後も継続的に続けて行きたいと思います。