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テスト環境にOpenStackを導入しました!

みなさん、こんにちは。コンテンツ・メディア第1事業部インフラ担当の藤本佳世です。 少し前になりますが、テスト系環境にOpenStackを導入しました。OpenStackを聞いたことがない方も安心して下さい。これから構築手順やTipsなどご紹介できればと思っています。今回は1回目「OpenStackとは?」についてお話ししたいと思います。今後、下記の内容をブログに投稿する予定です。

  • OpenStack構築手順
  • ネットワーク設定  ※高可用構成やFloatingIP割り当てなど
  • 仮想マシンの起動や管理について  ※イメージやフレーバーの作成など
  • セキュリティグループについて ※追加や削除方法など
  • つまずいたこと

What is OpenStack?

OpenStack とは、簡単に説明すると、プライベートクラウド環境でAmazon Web Services(以下AWS)のようなものを構築可能にしたソフトウェアです。AWSを使ったことがない方に向けて、もう少し詳しく説明すると、OpenStackを使ってプライベートクラウド上に仮想サーバやネットワーク、ストレージなどを構築することができます。そして、それら作成したものはダッシュボードの Web インターフェースから管理することができ、GUI上で簡単に仮想サーバを構築することができます。

その他にもOpenStackは、DockerやAnsibleなど構成管理ツールとも連携することができ、より効率よく短時間で用途にあったサーバを構築することができます。

OpenStack導入でサーバ構築時間を短縮

OpenStackを導入することにより、サーバの構築時間を今まで以上に短縮することができました。開発メンバーから、「新技術の検証環境として新しいサーバが欲しい」や「新しいサーバを購入するほどではないけど、検証用にサーバが欲しい」など要望があった場合、今までサーバが届いてから3時間ほどかかっていた構築作業が、10分以内で可能となりました。構築が早くなったことで、開発メンバーを待たせることなく、気軽にサーバ構築依頼をしてもらえるようになりました。

7つのコンポーネント

OpenStackは7つの機能から構成されます。

  1. Nova (仮想マシンの提供と管理を行う)
  2. Keystone (ユーザー認証・管理を行う)
  3. Horizon (Webブラウザ経由で管理・操作できるGUIコンソールを提供する)
  4. Glance (仮想イメージの管理を行う)
  5. Cinder (仮想マシンが使用するストレージ管理を行う)
  6. Neutron (仮想ネットワークの管理を行う)
  7. Swift (クラウドストレージを提供する)

OpenStack構築内容

ホストOS: Ubuntu14.04LTS (8台構成), OpenStackバージョン: Liberty

  • サーバ1:Nova,Keystone,Horizon,Glance,Cinder
  • サーバ2:Nova,Keystone,Horizon,Glance,Cinder
  • サーバ3:Nova,Glance,Cinder
  • サーバ4:Nova,Glance,Cinder
  • サーバ5:Nova,Glance,Cinder
  • サーバ6:Nova,Glance,Cinder
  • サーバ7:Neutron
  • サーバ8:Neutron

※Swiftは未検証

ホストOSのUbuntuインストールは、前回ご紹介したPXE機能を使って構築しました。

前回の記事はこちらへhttp://tech.furyu.jp/blog/?p=3858

次回は、各コンポーネントの説明と構築手順をご紹介したいと思います。