FURYU Tech Blog - フリュー株式会社

フリュー株式会社の開発者が技術情報を発信するブログです。

JavaOne 2016 サンフランシスコに参加しました!(その1) #javaone #j1jp

Hello world! コンテンツ・メディア第1事業部のjyukutyoこと阪田です。

私は昨年に続き、今年もJavaOneに参加しました。

JavaOneとは

JavaOneをご存知の方はここは読み飛ばしてくださいね。

JavaOneは、オラクル社(以前はサン・マイクロシステムズ)が1996年から毎年開催している、Javaに関する最大級のカンファレンスです。サンフランシスコで5日間、400以上のセッションがあります。朝から晩までJavaに浸っていられる、夢のような内容となっています。

毎年9月、10月といった秋に、ユニオンスクエアの近くにあるヒルトンやPark 55といったホテルや、国際会議場モスコーン・センターを会場としています。なお、同時にオラクルのOpen Worldというカンファレンスも開催されています。ビジネスとしてのメインはOpen Worldの方ですね。

モスコーン・センターは道を封鎖して、期間中ずっとイベント会場となっています。

英語について

海外のカンファレンスに参加する際に、私も含めみんなが気になることは英語だと思います。もちろんまったく下地がない状態でセッションの英語を聴くのはおそらく難しいです。ただ、普段から技術文書を少しでも英語で読んでいて、セッションの対象となる技術分野をある程度知っていれば、スライドの文章もあるので大まかには理解できます。

私自身は海外留学の経験もなく、英語が話せるわけではありません。ですがJava Magazineを英語で読んでいたこと、去年参加してからNHKラジオのストリーミングを毎日聴いていたことで、昨年より聞き取ることができるようになりました。

費用について

次に気になる点は費用だと思います。参考までにだいたいの費用を載せますね。

飛行機

日本からサンフランシスコへ直行便を利用すると、2016年9月現在では往復15万円ほどかかります。飛行時間は行きが10時間、帰りが12時間です(関西空港-サンフランシスコ国際空港)。

なお、乗り継ぎ便を利用すると、現実的な乗り継ぎで10万円となり、5万円抑えることができます。私は今年香港経由でサンフランシスコへ行きました(業務での出張ではありましたが)。直行に比べて7時間ほど余計にかかりました。ただ、行きは朝早くの出発、帰りは深夜出発で、とても時差調整がしやすかったです。行きのサンフランシスコ到着時間や帰りの関西空港到着時間も、直行便を利用するときとほぼ同じで出発時間が早くなるだけです。すると帰りの1日分宿泊費がかからないため、ホテル代2,3万円を抑えることができます。

想定費用:10万円〜15万円

ホテル代

サンフランシスコは大変物価が高いところです。ホテルも同様で、通常でも日本のビジネスホテルより設備が悪いところが1万円以上します。そして、数万人集まるOpenWorldとJavaOneの期間中は、ホテル代が高騰します。最低でも1泊2万円はかかると考えてください。ただし、安くて会場に近いホテルはすぐに埋まるため、よほど早く準備するか、会場からとても遠いホテルでないとこの価格では泊まれないと考えてください。

私は1ヶ月前にホテルを予約しましたが、会場から5分のところでやや広い部屋しかなく、1泊3万5千円でした。会場からかなり遠いところであれば、2万5千円もあります。Uberを使えば20ドル前後で会場まで移動できるので、その方法を使うのも一手です。その分移動に時間は取られてしまいますが…

宿泊期間は土曜日から金曜日まで、6泊となります(日曜日から木曜日の夕方までが開催期間)。前述の通り、木曜日の夜便を使えば5泊にできます。

想定費用:13万円〜20万円(3万円前後 * 5,6泊)

パス代

JavaOneのパスは、直前に購入すると2050ドル、つまり20万円以上します。ですが、早期に購入すると割引があります。登録開始から1ヶ月ほどは、1650ドルでした。4万円抑えられます。ただ、まだJUGディスカウントもあります。JUG、つまりJavaユーザグループにはディスカウントコードが発行され、それを使うとさらに200ドル安くなります。JavaOne登録開始から数ヶ月経った後JUGに配布されますので、日本のJUG、JJUGあるいは関ジャバのTwitterアカウントをフォローしておくとよいかと思います。関ジャバの会長は私ですので、私に直接問い合わせていただいても大丈夫です。

ただし、スピーカーになればパスが無料でもらえます!スピーカーは公募制、Call for Papersを通過すれば誰でもなることができます。

このパスには、月曜日から木曜日のランチ、日曜日の夜のWelcomeレセプション、水曜日の夜のAppreciation Eventが含まれます。食事代がいくらか浮きます。

想定費用:15万円〜20万円

総費用

合計すると安くても38万円となります。安くはない金額ですね。また、食事も高い物価の影響で、ファーストフードであっても10ドルはします。レストランでは30ドルは見ておいたほうがよいです。

どんなことが得られるのか?

まず、日本でこの規模のカンファレンスはありません。そして、JavaOneには世界各国から人が集まってきています。日本人とか外国人とかそういったものは関係なく、すべての人が英語で発表し、質問もします。日本語母語の人も、英語でスピーカーをしています。これが世界的には普通だという感じられます。みなネイティブのように話すわけではありません。きれいな発音でなくても、堂々と大きな声で質問しています。参加すれば、きっと自分もそうなるのが普通であり、これからも技術と英語を深めていけばそうなる、と思えます。これは、言葉で読むよりももっと大きなインパクトです。私は若い方ではありませんが、とても大きな体験でした。できる限り若い年齢で行ってみれば、さらに大きな体験となります。少し無理をしてでも、ぜひ行ってみてほしいです。

もちろん、JavaJVMの最新情報を手に入れることができます。それだけでなくJava Platform GroupチーフアーキテクトであるMark Reinholdさんなどに直接質問できるQ&Aセッションもあります。また、JCPJava Community Process)メンバーになっていれば、夜に会員限定のパーティもあり、各国のJUGメンバーやJava Championに話かけることができます。こういったことは、ここに来ないとできません。

ただ参加するだけではそう得られるものはありません。年間を通じてJavaコミュニティに関わっていればいるほど、JavaOneで得られるものは指数関数的に大きくなります(私自身もまだまだです)。JavaOneとJavaコミュニティへの参加を通じて、フィードバックサイクルを回しながら進めば、とんでもないところに行けるのではないかと思っています。

次回予告

次回からは時系列順ではなく個別のセッションをいくつかピックアップして記事を書いていきます。お楽しみに!